私は夜、住宅地を走るときは上向きライトを多用する。むろん対向車のあるときは下げるが、こいつは遠くまで見通せるだけでなく、離れたところにいるクルマや人に、私のクルマが近づいていることを伝えてくれるからだ。ルームミラーは、高速道路でも一般路でも、それこそ神経質なぐらい見ている。だから、突然、後ろにトラックが来ていてあおられたなどということはない。こいつも長年の運転で身についたクセである。また、商店街などの狭く、いつ何か飛び出してくるかわからないところでは、商店のショウウインドウに映っているものをよく見る。物陰にかくれているものが見えるからだ。乗客の乗降で停まっているバスを抜くときは、かならずバスの床下をのぞき込んで、道路を横断しようとする乗客の足が見えないか確かめるようにしている。ひとつひとつはたいしたことではないかもしれない。しかし、こうしたこまめなチェックをするクセを積み重ねることで、この年になるまで大過なくクルマをドライブしてこれたのだと思う。
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