女性心理を巧みに利用した手口

2011.04.12

女性心理を巧みに利用した手口とわかっていても、「やめるとサイズがもとに戻る」という切り札を出され、理性を失う炊飯ジャーにスイッチを入れ、私はマスクをはめたまま茄子を炒めていた。今のところ、まだこのマスク作戦は続いている。しかしそれもいつまで持つかは分からない。案の定、彼氏はまだマスクには気づいていなかった。もし見つかったとしても、風邪か?と言うだろう。摂食障害を理解していない彼には、この葛藤が分からないのも無理はない。今だって、こうして過食を我慢して五大栄養素を取っていても、過食は治ったのかとも、体に気を使っているのか、とも言わない。毎日顔を合わせていても、男性は妻が口紅の色を変えても気づかなかったり、本当に聞いてほしい話があって、そういうサインを出していても分からなかったりするものだと思う。だからといって、私も気に留めてほしいわけではないが、二人の生活は何一つとして変わらなかった。それに私がこれだけ食事に神経を使っているというのに、体重も一向に減らなかった。その代わりサイズは初回のときのように2.5センチは落ちなかったが、少しずつ落ちていることは確かだった。しかし生理中は落ちが悪く、体重なら減っても200グラムだった。あの日から、水曜日の午後は絶対に予約を入れるのをやめた。またあんな場面に遭遇したらたまらないと思った。あれからいろいろと考えた。彼女たちも仕事なのだから、コースを勧め、目標の売り上げを目指すのは普通のことだった。だからそれにこたえなければいいのだ。店長の「お金をかければかけるだけ痩せる」という言葉が、胸に染みてくる。確かに効果はあるとは思う。そう考えると、本当の悪魔ではないような気もしてくる。しかしエステサロンが悪質だという疑惑は晴れないまま、サロン通いは続いていた。今日はベッドがすべて埋まるほど客が多かった。4人のエステティシャンは忙しく動き回り、人が多いせいか、室内は熱気で30度以上に上がっているだろうと思った。「どう?痩せた?」「まだまだですよね」Rさんも来ているのだが、ベッドの配置のせいで隣同士にはなれなかった。だから私の隣の女性と話をしていた。彼女は明るくてさっぱりした感じの人だった。16回コースを取っていて、あと4回で終わるということだった。「ねえ、高周波ってやったことある?すごくいいらしいけど、高いよねえ」「高周波?」「そおよお。高周波をやりなよ、1回とかでも続けて入れれば、もっとサイズが落ちるわよお。Hさんの場合はねえ、このままコースが終わったあとに何もしないと、また太っちゃうわよ」また話は聞こえていたらしく、ひととおりの準備を終えた店長は、二人の間に割り込んできた。
[参考情報]
PMKエステサロン神戸店

横浜のエステティックサロンPMK

エステサロンPMK池袋店