環境技術を軽視したアメリカ

2011.11.22

端的な例を挙げると、この約20年間にわたって、ビッグスリーからは乗用車に関して、ヒット商品がひとつも出ていなかった。フォードの「トーラス」が発売されたのが85年で、これは大ヒットしたが、それ以降はビッグスリーからは、成功した乗用車はほとんど出ていなかった。エンジンは、今も昔のままといってもいいだろう。それからもう1つは、やはり環境技術の軽視ということも挙げられると思われる。結局、ビッグスリーの経営者は、「環境技術という、そんな厄介なものはあんまりやりたくない。

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カネがかかるばっかりだ。カネをかければ、株価は上がらない」という発想しかなかったといわれてもしかたがないと思われる。また、もう1つ極端な例を挙げるとアメリカは、排ガス規制についても世界に先駆けてマスキー法を作ったが、共和党政権が長期にわたって続いたため、1974年にいったん廃案となった後、実質25年間も繰り延べさせてしまった。これに対して、日本の政府をはじめ自動車メーカーは、当時、本当はやりたくなかったのだが、アメリカへの輸出と国内世論のこともあり、マスキー法をそのまま受け入れた。