ニットの女王「ソニア−リキエル」

2011.12.19

「ソニア−リキエル」といえばニットである。それまで昼間の普段着でしかなかったニットのセーターやカーディガンは、「ソニア−リキエル」ではファッショナブルに生まれ変わった。それは、女性の身体をぴったり包んで華奢さを際立たせるもので、細いうなじを強調する微妙なネックライン、ウエストから腰にかけての官能的な線は、他ブランドとは一線を画したニュアンスを感じさせる。リキエルが「ニットの女王」と呼ばれる所以である。

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「ソニア−リキエル」が始まった一九六八年は、パリに「五月革命」が起こった年でもあった。六〇年代に発達し始めていた新しいファッション産業、プレタポルテはオートクチュールに代わってファッションの主導権を取り始めていた。日常生活に適したカジュアルなファッションが求められる中で、「ソニア−リキエル」はセーターをおしゃれ着に変換し、縫い目が表に出ている服、裾の折り返し無しの服といった、既成概念を破る「サン−クチュール」の服を提案。プレタポルテの旗手となり、時代を牽引していく。